【2026年10月改正】ふるさと納税の返礼品が一部消えるかも?「果物」が狙い目な理由
2026-09-24
昨日、「ふるさと納税の返礼品が消えるかもしれない」というニュースが話題になっていました。総務省が10月から返礼品のルールを厳しくする、という内容です。
先に結論からお伝えすると、影響を受けやすいのは主に加工品で、生の果物はもともとこの変更の対象になりにくい返礼品です。何が変わるのか、なぜ果物なら安心しやすいのかを、やさしく整理します。
何が起きているの?(ニュースのおさらい)
2026年9月24日、時事通信が「ふるさと納税、消える返礼品も?」というニュースを報じました。要点はこの3つです。
- 総務省が、ふるさと納税の返礼品ルールを10月1日から厳格化する
- 対象は、他の地域から仕入れた原材料を使う電化製品や加工食品など
- これまでは算出方法を確認する程度だったが、10月からは「付加価値額の算出」と「証明書の公表」が義務になる
「付加価値」という言葉が少し難しいので、次の章で図解にして説明します。
※写真はイメージです / Photo: Terra Slaybaugh on Unsplash
「付加価値50%超」ルールって何?図解でやさしく
ふるさと納税は「地元を応援する」制度なので、返礼品にも「その土地らしさ」が求められます。加工品の場合、その目安となるのが「付加価値が調達費全体の50%超であること」というルールです。
言葉だけだとイメージしづらいので、加工品と生の果物を並べて図にしてみました。

図解:総務省の資料をもとに観光農園ガイド編集部が作成
図の左側(加工品)を見ると、返礼品の調達費3,000円のうち、他の地域から仕入れる「原材料費」が1,000円、自治体内での「人件費・加工費など」が2,000円だとすると、
(3,000円 − 1,000円)÷ 3,000円 = 66.7%
となり、50%を超えるのでルールをクリアできます。ところが、原材料の値上がりで原材料費が1,800円まで増えると、
(3,000円 − 1,800円)÷ 3,000円 = 40%
と50%を下回ってしまい、証明できなければ返礼品から姿を消す可能性がある、というのが今回のニュースの核心です。物価高で原材料費が上がり続けている今、この「基準割れ」が現実に起きやすくなっています。
編集部より:「地元企業がコストを抑えようと頑張った結果、かえって原材料費の比率が下がりにくくなる」という自治体担当者の悩みも報じられていました。まじめに企業努力をしている自治体ほど悩ましい、少し切ないルールだなと感じます。
影響を受けやすい返礼品、受けにくい返礼品
ニュースや各ポータルサイトの案内をまとめると、影響の出やすさにはこんな傾向があります。
影響を受けやすい(他地域の原材料に頼る加工品・工芸品)
- ティッシュペーパー、化粧水、健康食品、電化製品・美容家電
- ウイスキー、牛タン、鮭などの加工食品
- 自治体のロゴだけを付けたグッズ類
栃木県小山市では、約680件の返礼品のうち約460件がこの新ルールの対象になる見通しだと報じられています。寄付者の9割が選ぶという人気のティッシュも、その一つです。
影響を受けにくい(その土地で育った・とれたもの)
- 産地でとれた生の果物(りんご・ぶどう・みかんなど)
- 米や野菜など、その土地で栽培された農産物
図解で見た通り、生の果物は「他の地域から原材料を仕入れて加工する」という工程そのものがありません。果物自身がすでにその自治体の産品なので、付加価値を計算して証明する必要が、そもそも生じにくいのです。
※写真はイメージです / Photo: Marta Weronika on Unsplash
だから今、果物のふるさと納税が狙い目
「せっかく寄付するなら、10月以降もなくならない、安心して選べるものがいい」——そう思ったら、生の果物はかなり手堅い選択肢です。
- 産地の農園でとれた果物そのものが返礼品になるので、このルール変更の影響を受けにくい
- 自己負担2,000円で、旬の果物を家族で楽しめるのは変わらない魅力
- りんご・みかん・ぶどうなど、この時期は選べる品目も豊富
もちろん、加工品がすべてダメになるわけではありません。証明さえできれば10月以降も残る返礼品はたくさんあります。ただ、「今のうちに、確実に楽しめるものを選びたい」という方には、果物という選択肢を思い出してもらえたらうれしいです。
編集部より:ふるさとチョイスなどの大手ポータルは「気になる返礼品は2026年9月30日までの寄付が安心」と案内しています。特に加工品でお気に入りがある方は早めの手続きを。果物は今回のルールで慌てる必要は少ないですが、人気の品種は例年通り受付が早く締め切られることもあるので、気になる産地は早めにチェックしておくと安心です。
果物の返礼品を選ぶときの品種・還元率・発送時期のコツは、こちらの記事で詳しくまとめています。
※この記事は2026年9月25日時点で公開されている報道・各ポータルサイトの案内をもとにまとめたものです。制度の詳細は今後変更される可能性があるため、実際に寄付する際は総務省・各自治体・ふるさと納税ポータルサイトの最新情報を必ずご確認ください。
参考・出典
この記事は参考になりましたか?
FAQ
Q. ふるさと納税の返礼品ルールは、いつから変わりますか?
2026年10月1日からです。総務省が、自治体内での製造・加工で生まれる「付加価値」の基準を厳格化し、これまでは算出方法を確認する程度だったものが、付加価値額の算出と証明書の公表が義務づけられます。
Q. 具体的にどんな返礼品が影響を受けやすいですか?
他の地域から仕入れた原材料を使う加工品や工芸品が中心です。ふるさとチョイスの案内では、ティッシュペーパーや化粧水・健康食品・電化製品・美容家電・ウイスキー・牛タン・鮭などが例に挙げられています。栃木県小山市では約680件中約460件が対象になる見通しだそうです。
Q. なぜ「生の果物」は影響を受けにくいのですか?
新ルールは、他の地域から仕入れた原材料を、自治体内で加工・製造することで生まれる『付加価値』を証明させる仕組みです。産地でとれた生の果物は、そもそも他の地域からの原材料仕入れがなく、果物そのものがその土地の産品なので、この基準を計算するまでもなく地場産品と言えます。
Q. 気になる返礼品があるなら、いつまでに寄付すればいいですか?
ふるさとチョイスなど大手ポータルは『2026年9月30日までの寄付』を目安として案内しています。お気に入りやカートに入れている返礼品がある場合は、早めに手続きすることをおすすめします。ただし制度の詳細は変わることがあるため、最新情報は各ポータル・自治体で必ずご確認ください。
Q. 果物の返礼品を選ぶなら、他に気をつけることはありますか?
還元率だけでなく、品種や発送時期、定期便かどうかも確認すると失敗しにくいです。くわしい選び方は「果物のふるさと納税、どれを選ぶ?失敗しない選び方」でまとめています。
Related Articles
Share