Japanese Fruit, by the Numbers
日本の果物、国産のいま
毎日のように目にする果物も、実は多くが海の向こうから届いています。農林水産省などの統計をもとに、国産の果物がいまどれだけ貴重になっているのかを、数字で見てみましょう。
01 / Self-sufficiency
果物の6割以上は輸入。国産は4割に届かない
国内で食べられている果物を、果汁やジャムなどの加工品も生の果物の重さに換算して合計すると、国産は36%、輸入は64%です(2024年度の自給率)[1]。1965年度には90%が国産でしたが、1990年代に大きく下がりました。輸入のうち約59%は果汁などの加工品で、ジュースの多くも輸入の果汁から作られています[2]。
国内で食べられている果物の内訳(2024年度)
重さで計算(加工品は生の果物に換算)。出典:農林水産省「食料自給率の推移」
果物の自給率(重さで計算)の移り変わり
- 1965年度90%
- 1975年度84%
- 1985年度77%
- 1995年度49%
- 2005年度41%
- 2015年度41%
- 2024年度36%
出典:農林水産省「食料自給率の推移」
02 / By Fruit
果物ごとに見ると、国産の割合は大きくちがう
生の果物として輸入されるもの(令和7年・約173万t)は、バナナ(61%)・パイナップル(10%)・キウイフルーツ(7%)などが中心です[2]。果物狩りでおなじみの果物は、生のものは国産が中心のものが多い一方、さくらんぼやブルーベリーは輸入も多く、缶詰・果汁・冷凍などの加工品は輸入が大きな割合を占めます[3]。
冷凍・加工品も含めた、国産の割合
- ブルーベリー約8%
- りんご約55%
- ぶどう63%以下
- さくらんぼ約64%
- 栗約67%
- 桃約69%
- プラム75%以下
- いちご約80%
- みかん約90%
- 梨約95%
- 柿99%以上
国産 ÷(国産+生・冷凍・缶詰・果汁・乾燥品の輸入)。加工品は製品の重さのまま足した推計で、りんごのみ農林水産省の生果換算値を使用。計算の内訳は各果物のページに記載しています。
生の果物のうち、国産の割合
- 梨100%
- 柿99.9%
- 桃99.7%
- プラム98.7%
- いちご98%
- りんご98%
- みかん98%
- ぶどう83%
- 栗78%
- さくらんぼ70%
- ブルーベリー55%
国産 ÷(国産+生の輸入)。年は果物ごとに最新の統計(2023〜2025年)。
果物ごとの比較
| 果物 | 生の国産 | 加工品込み | 生の旬 |
|---|---|---|---|
| いちご | 98% | 約80% | 6か月12〜5月 |
| さくらんぼ | 70% | 約64% | 2か月6・7月 |
| ブルーベリー | 55% | 約8% | 5か月4〜8月 |
| 桃 | 99.7% | 約69% | 4か月6〜9月 |
| ぶどう | 83% | 63%以下 | 5か月7〜11月 |
| 梨 | 100% | 約95% | 3か月8〜10月 |
| りんご | 98% | 約55% | 1年中 |
| みかん | 98% | 約90% | 5か月10〜2月 |
| 柿 | 99.9% | 99%以上 | 4か月9〜12月 |
| 栗 | 78% | 約67% | 3か月9〜11月 |
| プラム | 98.7% | 75%以下 | 4か月6〜9月 |
「加工品込み」は冷凍・缶詰・果汁・乾燥品の輸入も含めた国産の割合。「生の旬」は国産の生が出回る月で、東京都中央卸売市場(9市場合計、2025年)で国産の入荷がその年の最多月の1割以上ある月。りんごは貯蔵により1年を通して出回ります。
果物ごとの実態を詳しく見る
04 / Growers
作り手は25年で半分以下に
果物を育てて販売する農家は、2000年の約34万戸から2025年の約15万戸へと半分以下に減りました。経営者のうち60歳以上の方は8割を超えています[2]。果樹の栽培面積も1980年の約39万haから約19万haに、国内の生産量も約620万tから約231万tに減っています。
果樹を販売する農家の数
- 2000年約34万戸
- 2005年約29万戸
- 2010年約25万戸
- 2015年約22万戸
- 2020年約17万戸
- 2025年約15万戸
農林業センサス。出典:農林水産省「果樹をめぐる情勢」
10aあたりの年間の作業時間
- ぶどう449時間
- もも370時間
- りんご285時間
- みかん224時間
- 米(参考)37時間
果樹は剪定・摘果・袋かけなど手作業が多く、米の6〜12倍の手間がかかります。60歳以上の経営者の割合:2010年 69.6%→2015年 77.2%→2020年 80.3%。出典:農林水産省「果樹をめぐる情勢」
05 / Fresh from the Tree
木から摘んで味わう、国産の果物の価値
木の上で熟した実を
お店に並ぶ果物は、運ぶあいだに傷まないよう、熟しきる少し前に収穫されることがあります。果物狩りなら、木の上で熟した実をその場で選べます。
日持ちしない果物こそ
ブルーベリーやさくらんぼのようにやわらかい果物は、遠くへ運ぶのが苦手です。とれたての食感や香りは、産地でこそ味わえます。
旬は一年のうち数か月
国産の果物が実るのは、それぞれ一年のうち数か月だけ。季節ごとに違う果物を摘みに行けるのも、国産ならではの楽しみです。
関東で摘める国産の果物と旬
FAQ
よくある質問
Q. 日本の果物の自給率は何%ですか?
A. 果物の自給率(重さで計算、果汁などの加工品も生の果物に換算)は36%です(2024年度、農林水産省)。1965年度には90%でしたが、1990年代に大きく下がり、近年は4割前後で推移しています。
Q. 果物ごとの国産の割合はどのくらいですか?
A. 生の果物で比べると、梨(100%)・柿(99.9%)・桃(99.7%)・プラム(98.7%)・いちご(98%)・りんご(98%)・みかん(98%)はほぼ国産です。一方、ぶどうは約83%、栗は約78%、さくらんぼは約70%、ブルーベリーは約55%です。さらに冷凍品や缶詰・果汁などの輸入も含めると、ブルーベリーは約8%、りんごは約55%、ぶどうは63%以下、さくらんぼは約64%まで下がります。
Q. 輸入が多いのはどの果物ですか?
A. 生の果物の輸入(令和7年・約173万t)は、バナナが約6割を占め、パイナップル・キウイフルーツ・オレンジ・アボカド・レモンとあわせた6品目で約9割になります。りんご・ぶどう・もも・梨・さくらんぼ・みかんは、生の果物としては国産が中心です。
Q. 国産の果物はなぜ減っているのですか?
A. 果樹の農家は2000年の約34万戸から2025年の約15万戸へ半分以下に減り、経営者の8割が60歳以上です(2020年)。果樹は米に比べて手間が大きく(ぶどうは10aあたり年449時間、米は37時間)、担い手の減少とともに栽培面積も1980年の約39万haから約19万haに減っています。
Q. 果物狩りで食べる果物は、お店のものと何が違いますか?
A. お店に並ぶ果物は、運ぶあいだに傷まないよう、熟しきる少し前に収穫されることがあります。ブルーベリーのようにやわらかく日持ちしにくい果物は特にその傾向があります。果物狩りでは、木の上で熟した実をその場で摘んで味わえます。
Sources
出典・データについて
- 農林水産省「食料自給率の推移(重量ベース・品目別)」(食料需給表)
果実の自給率(重量ベース)の長期推移。昭和40年度〜令和6年度 - 農林水産省「果樹をめぐる情勢」(令和8年8月)
品目別の国内生産量(令和5年)・果樹農家数・栽培面積・経営者の年齢構成・労働時間・輸入生鮮果実の内訳 - 財務省「貿易統計」(普通貿易統計・品別国別表、輸入)
果物ごとの輸入量(生鮮・冷凍・加工品)。品目コードと年は各果物のページに記載
数字は各資料の公表値、またはそれをもとにした当サイトの計算です(計算の方法は各グラフの注記に記載)。グラフの数値の一部は資料内のグラフから読み取ったもので、端数に誤差を含む場合があります。最終確認日:2026-10-16