さくらんぼ狩りで娘が変わった。「きらいだったのに食べた」その理由
2026-05-07
娘はさくらんぼが嫌いだった
4歳の娘は、さくらんぼが嫌いでした。「すっぱい」「種があるからいや」が理由。スーパーでさくらんぼを買っても手をつけず、夫と私で食べてしまうのがいつものパターン。
そんな娘を連れて、さくらんぼ狩りに行くことにしたのは、正直「どうせ食べないだろうな」と半分諦めながらでした。
木になっているさくらんぼは違う
農園に着いて、娘が最初に言ったのは「うわ、ほんとになってる!」でした。
スーパーで見るさくらんぼはパックに入っている「食べ物」。でも木になっているさくらんぼは「生き物が育てたもの」に見えたようで、最初から目の色が違っていました。
農園のおじさんが「どれが甘いかわかる?」と娘に聞いてくれました。娘は真剣な顔で赤い実をじっと見つめて、「これ?」と一つ選んで引っ張りました。ぽろりと取れた瞬間の笑顔は今でも忘れられません。
「じぶんでとったから食べる」
取れた実を手のひらで見せてくれた娘。「食べてみる?」と聞くと、少し考えてから口に入れました。
しばらく咀嚼して、「…あまい」。
え?本当に?「美味しい?」と聞くと「うん、じぶんでとったからだ」と娘。
その答えに、夫と二人でひそかに「そういうことか」と顔を見合わせました。
子どもにとって「じぶんでとった」は魔法
娘は結局、その日15個以上のさくらんぼを食べました。種も「ここに出すんだよね」と自分でハンカチに出しながら、上手に食べていました。
帰りの車で「さくらんぼおいしかったね」と言う娘に、「スーパーのさくらんぼも食べてみる?」と聞くと「うーん…それはいい」。
完全には変わっていないけれど、「じぶんでとった」という一事が、食べるための動機になるというのを目の当たりにしました。
食べ物の好き嫌いに悩むなら
農園での体験は、「食べる」という行為の前に「関わる」「選ぶ」「摘む」というプロセスがあります。このプロセスが、食べ物への距離を縮めてくれるのだと思います。
偏食に悩んでいるなら、一度果物狩りに連れて行ってみてください。「スーパーでは食べないのに農園では食べた」という話は、本当によく聞きます。
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