みかんはなぜ11月以降甘い?時期と糖度を子どもと学んだ話
2026-09-27
「同じみかんなのに、なんで前に食べたのより甘いの?」——11月に入って買ったみかんを頬張りながら、子どもが不思議そうに聞いてきました。9月に一緒にみかん狩りをしたときの、さっぱりした味を覚えていたようです。いい質問だなと思い、一緒にみかんの「甘くなる仕組み」を調べてみました。
みかんは「熟すほど甘くなる」果物
みかんが甘くなる秘密は、木の上で熟していく過程にあります。実の中では、酸味のもとになる「クエン酸」が時間とともに少しずつ減り、代わりに「糖」が蓄えられていきます。
つまり、収穫の時期が遅くなるほど、酸味が抜けて甘みが前に出てくるというわけです。子どもには「みかんは木の上で、だんだん酸っぱいのが甘いのに変身していくんだよ」と説明したら、「魔法みたい!」と目を輝かせていました。夏の太陽をたっぷり浴びて光合成でつくられた糖が、秋から冬にかけて実にぎゅっと集まっていく——自然の仕組みは本当によくできています。
※写真はイメージです / Photo: Nica Cn on Unsplash
品種のリレー:極早生から青島温州へ
みかんは一つの品種を指す言葉ではなく、収穫時期によっていくつもの種類に分かれています。この移り変わりを知ると、味の変化がぐっとわかりやすくなります。
9月ごろに登場するのが「極早生(ごくわせ)」で、緑がかった皮とさっぱりした酸味が特徴。10月には「早生(わせ)」が続き、酸味と甘みのバランスが整ってきます。そして11〜12月には「普通温州(ふつううんしゅう)」が最盛期を迎え、甘みが一気に濃厚に。さらに年末には「青島温州」などの晩生種が登場し、コクのある濃い甘さを楽しめます。まるでリレーのように、味の主役が入れ替わっていくのです。
※写真はイメージです / Photo: M X on Unsplash
「甘さ」を数字で見る:糖度という考え方
子どもと調べるなかで面白かったのが「糖度」という考え方です。糖度は果物にどれくらい糖が含まれているかを示す数字で、数字が大きいほど甘いことを意味します。
農園によっては糖度計で実際に測ってくれるところもあり、「このみかんは12度だって!」と数字で比べられると、子どもは俄然楽しくなります。9月のみかんと12月のみかんを食べ比べて、「どっちが甘いと思う?」と当てっこをするのも、味覚を育てるいい遊びになりました。「甘い・酸っぱい」を言葉だけでなく数字でも捉えられると、食への興味がぐんと広がります。
旬を知ると、食べる楽しみが増える
みかんの旬は10〜12月。この間に味がどんどん変化していくことを知ると、「いつ食べても同じ」ではなく「今しか味わえない旬の味」として楽しめるようになります。
我が家では、この学びをきっかけに「今日のみかんは何月の味かな?」と話すのが習慣になりました。食べ物がどう育ち、どう味を変えていくのかを知ることは、子どもにとって身近で楽しい学びです。次のみかん狩りでは、ぜひ時期の違うみかんを味わって、その変化を親子で感じてみてください。
まとめ
みかんは木で熟すほど酸味が減り糖度が上がるため、11月以降の普通温州は濃厚な甘さになります。極早生から早生、普通温州、青島温州へと品種がリレーし、味の主役が移り変わっていくのがみかんの面白さ。糖度という数字で甘さを比べたり、時期による味の違いを味わったりすることは、子どもの食への興味を育てる絶好の食育になります。
品種リレーを味わい分けたい方は、みかん狩りの完全ガイド(関東版)で旬の時期・エリア別の農園を確認できます。
この記事は参考になりましたか?
FAQ
Q. みかんはなぜ11月以降に甘くなるのですか?
みかんは木で熟すほど酸味が減り、糖度が上がっていく果物だからです。9〜10月の極早生はさっぱり系ですが、11月以降に収穫される普通温州は甘みが濃く、12月にはコクのある味わいになります。
Q. みかんの品種は時期でどう変わりますか?
9月ごろの極早生に始まり、10月の早生、11〜12月の普通温州、そして年明けにかけて青島温州などの晩生種へと移ります。時期が進むほど甘みと濃厚さが増していくのが特徴です。
Q. 青島温州とはどんなみかんですか?
青島温州は12月ごろに収穫される晩生の普通温州みかんです。糖度が高くコクが強いのが特徴で、静岡などの産地で栽培されます。貯蔵性もよく、年末年始に出回る濃厚な味わいのみかんです。
Related Articles
Share