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産地の由来ぶどう

世田谷区に、なぜ今もぶどう狩りができる農園があるのか|産地の由来を調べてみた

2026-08-22

世田谷区のぶどう狩りは、意外と新しい"1980年代の産物"です

🍇 現地で使える話のタネ:「世田谷でぶどう狩りができるのって、実は1980年代に始まった、わりと最近の話なんだって」

東京23区の中でも都市化が進んだ世田谷区。それでも岡本・玉川台・宇奈根・野毛・用賀といった多摩川沿いのエリアには、今もぶどう狩りができる観光農園が複数残っています。世田谷区公式サイトには2026年9月時点で、山崎ブドウ園・海老沢ぶどう園・木村ぶどう園・佐藤ブドウ園・飯田ブドウ園を含む計10農園が「ふれあい農園」のぶどうもぎとり情報として掲載されています[1]。

「江戸時代から続く伝統の産地」というイメージを持たれることもありますが、調べていくと、今のような観光農園の姿は、実は1980年代に形成された比較的新しい歴史だということが分かってきました。

1980年、ぶどう園はわずか2園でした

世田谷区でぶどう栽培に長く携わる木村ぶどう園の園主・木村孝一郎さんへのインタビュー記事(Do well by doing good.jp、2021年)によると、1980年(昭和55年)時点で世田谷区のぶどう園は「わずか2園」だったそうです[3]。そこからもぎ取り販売を目指す農園の開園をきっかけに栽培農家が増え、1985年(昭和60年)に「世田谷ブドウ研究会」が発足。現在は世田谷区・目黒区で計18名が加盟しているそうです[4]。

木村ぶどう園自体は「江戸時代から続く代々の農家」ですが、元は野菜農家でした。園主のお父さんが1985年の世田谷ブドウ研究会発足に関わったのをきっかけに、ぶどう栽培・観光農園を始めたと同記事は伝えています[3][4]。「農家としての歴史」は江戸時代からあっても、「ぶどう狩り観光農園としての歴史」は1980年代から——というギャップが、なんだか面白いですよね。

ぶどうの木になった実を手で収穫しているところ

※写真はイメージです / Photo: Annie Lang on Unsplash

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支えているのは「生産緑地」という都市計画の制度

なぜ地価の高い世田谷区に、今も農地が残っているのでしょうか。背景には都市計画上の制度があります。生産緑地地区の都市計画指定は、1991年(平成3年)の生産緑地法改正を受け、1992年(平成4年)から始まりました[2]。相続税納税猶予などの税制優遇が、都市部での農地・果樹園の存続を支える土台になっていると考えられます。

家族に、こんな話をしてあげられます

世田谷区でぶどう狩りをするとき、こんな話をしてあげられます。

「世田谷でぶどう狩りができるのって、実は1980年代に始まった、わりと最近の話なんだって」

江戸時代から続く農家さんが、1980年代にぶどう栽培へ切り替えたという話は、「なぜ農家を続けているのか」を考えるきっかけにもなりそうですね。

葉の間から日差しを受ける、緑色のぶどうの房

※写真はイメージです / Photo: Eric Prouzet on Unsplash

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世田谷区でぶどう狩りを楽しむなら

世田谷区内の観光ぶどう園をまとめてチェックしたい方は、世田谷区のぶどう狩り農園一覧から探せます。

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参考・出典

  1. [1] 世田谷区公式サイト「ブドウもぎとり(ふれあい農園)」
  2. [2] 世田谷区公式サイト「生産緑地地区」
  3. [3] Do well by doing good.jp「江戸時代から続く都会の農地でぶどう狩り」(2021年8月19日)
  4. [4] Do well by doing good.jp「都会でぶどう園を営み続ける」(2021年8月30日)

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FAQ

Q. 世田谷区のぶどう狩りはいつ頃から始まったのですか?

現在の観光農園としての姿は、1980年代に形成された比較的新しい歴史です。1980年時点で世田谷区のぶどう園はわずか2園でしたが、もぎ取り販売を行う農園が現れたのをきっかけに栽培農家が増加。1985年に「世田谷ブドウ研究会」が発足し、世田谷区・目黒区で計18名が加盟する規模になりました。

Q. 世田谷区は「ぶどう狩り発祥の地」なのですか?

それを裏付ける一次資料は見当たりませんでした。「用賀では400年前からぶどう栽培が盛んだった」とする地域サイトの記述もありますが、出典が不明で検証できていません。確実に言えるのは、都市計画上の生産緑地制度が多摩川沿いの農地を守ってきたという事実と、1980年代以降に観光農園化が進んだという経緯です。

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